せっかくオシャレなマグネット収納を買ったのに、お風呂の壁に近づけたら「するん…」と落ちてしまったときの絶望感ってすごいですよね。
私も以前、SNSで流行っていたマグネット式のボトルホルダーを張り切って買ったのですが、うちの壁がただのプラスチックパネルで、磁石の「じ」の字も反応しなかったことがあります（笑）。
「賃貸だから、浮かせる収納は諦めるしかないのかな…」とガッカリしましたが、実は壁自体に磁石がなくても、後付けで「マグネットがつく壁」にする方法はたくさんあるんです。
今回は、私の失敗談も交えながら、賃貸の壁を傷つけずに、お風呂場をスッキリ快適にするためのアイデアを10個、たっぷりお届けします。
※本記事で紹介する補助プレートや粘着フックを使用する際は、壁面の水分や油分、石鹸カスを完全に拭き取ってから貼り付けてください。
汚れが残っていると、落下の原因になるだけでなく、壁との間にカビが発生しやすくなります。
また、長期間（1年以上）貼りっぱなしにすると、粘着剤が固着して剥がれにくくなる恐れがあります。
半年に一度は剥がして掃除をするなど、定期的なメンテナンスをおすすめします。
特に、壁材が特殊なコーティングをされている場合は、目立たない場所で一度試してからご使用ください。
まず確認：賃貸の風呂（ユニットバス）で磁石がつかない理由とチェック方法
壁材と仕様の違いを確認
そもそも、なぜ磁石がつく壁とつかない壁があるのでしょうか？
最近の分譲マンションなどは、壁の裏に「鋼板（鉄の板）」が入っていることが多いのですが、賃貸だとコストを抑えるためにタイルや、磁性のない樹脂パネルが使われていることがよくあります。
タイルは当然つきませんし、樹脂パネルも単体ではただのプラスチックなので、磁石は反応してくれないんですよね。
メーカー別の仕様チェック（LIXIL／TOTO／タカラの傾向）
メーカーによっても傾向があります。
タカラスタンダードのお風呂なら「ホーロー製」なのでほぼ確実にマグネットがつきますが、LIXILやTOTOの賃貸向けグレードだと、オプションで鋼板入りを選んでいない限り、つかないケースが多いのが現実です。
「うちのお風呂のメーカーはどこかな？」と、ドアの隅っこにあるシールを確認してみるのも面白いですよ。
簡単チェック：磁石テストでわかることと隠れ鋼板の見つけ方
一番手っ取り早いのは、家にある強力な磁石（冷蔵庫についているものでOK）を壁に近づけてみることです。
もし、どこか一箇所でも「ピタッ」と吸い付く場所があれば、そこには隠れ鋼板があるラッキーな物件かもしれません。
逆に、どこを触っても無反応なら、その壁は磁石非対応ということになります。
磁性がない場合のリスク確認
無理やり磁石を使おうとして、強力な接着剤で固定するのは絶対にやめましょう。
磁性がない壁に重いものを無理に付けようとすると、落下の衝撃で床を傷つけたり、無理な粘着で壁の表面が剥がれたりするリスクがあります。
正攻法で「つく場所」を作るのが一番の近道です。
賃貸でお風呂の壁をマグネットにしたい時の基本ルール
賃貸の制約と退去時の原状回復を考えるポイント
賃貸で一番怖いのは、やっぱり退去時の修繕費用ですよね。
壁に穴を開けるのはもちろんNGですが、実は「強力すぎる両面テープ」も、剥がすときに壁の表面をペリッと持っていってしまうことがあるので注意が必要です。
「跡が残らないこと」を最優先に、便利グッズを選んでいきましょう。
両面テープ・接着材・粘着の選び方と壁への影響
お風呂は高温多湿なので、普通の粘着テープはすぐにドロドロになって剥がれてしまいます。
必ず「浴室用」や「防水」と書かれた、跡が残りにくいタイプを選んでください。
最近は、コマンドタブのような「引き剥がせる」タイプが本当に優秀ですよ。
耐荷重チェックと落下防止の基本ルール
浮かせる収納で一番やりがちなのが、耐荷重オーバーです。
シャンプーボトルをプッシュする時の力は、想像以上に壁への負担になります。
「載せる物の重さ＋プッシュする時の力」を考えて、少し余裕を持った耐荷重のアイテムを選びましょう。
DIYでの施工と業者対応、大家への確認タイミング
大掛かりなパネルを貼るようなDIYをしたいなら、念のため管理会社にメール一本入れておくと安心です。
「傷をつけない方法でプレートを貼ってもいいですか？」と聞けば、大抵は快諾してもらえます。
対処10選：賃貸の風呂でマグネットがつかない時の具体的な方法
1. マグネット対応プレートを貼る方法と注意点
「ここに磁石をつけたい！」という場所に、ステンレス製の補助プレートを貼るのが一番王道の解決策です。
山崎実業（tower）などから、裏面が「剥がせる粘着剤」になっているプレートが出ています。
これ一枚で、お風呂の壁が魔法のようにマグネット対応になります。
2. 浴室用マグネットシートを使う（ニトリ・ダイソーなどの活用術）
もっと手軽にやりたいなら、マグネット用の補助シートが便利です。
ニトリやダイソーでも手に入りますが、「浴室用」であることを必ず確認してくださいね。
普通のシートだと、水が入ってすぐに剥がれてしまうことがあります。
3. 磁石が付く補助パネルやプレートを設置する
広範囲に収納を作りたいなら、パネル式の大きな補助器具を設置するのも手です。
少しお値段は張りますが、複数のフックやラックを自由にレイアウトできるのが魅力です。
4. 吸盤タイプのラック・フックで代替収納を作る方法
「マグネット」にこだわらず、あえて強力な吸盤タイプに切り替えるのも賢い選択です。
最近の吸盤は、レバーで空気を抜くタイプなど、驚くほど落ちにくいものが増えています。
5. 両面テープ・粘着フックで簡易固定する際のコツと剥がし方
軽い掃除用具くらいなら、防水の両面テープがついたフックで十分です。
剥がすときは、ドライヤーで少し温めるとノリ残りが少なくなりますよ。
6. 床置きの収納ラックやボトルホルダーで棚なし問題を解決
「浮かせる」のを一度諦めて、スリムな3段ラックなどを床置きするのも、実は掃除が楽だったりします。
足元がステンレス製のものを選べば、ヌメリも気になりません。
7. マグネット対応の棚・ホーロー製アイテムを使うメリット
どうしても「磁石」の使い心地が好きなら、自立するタイプのホーローパネルを置くという力技もあります。
少し場所は取りますが、使い勝手は最高です。
8. タオルバーやシャワー周りを活用した小物収納アイデア
もともと備え付けられているタオルバーに、「S字フック」をかけるだけ。
これ、究極に簡単ですが、一番コスパが良い収納術かもしれません。
9. シャワーフックに差し込むラック
シャワーをかける穴に、そのまま差し込むタイプのラックがあるのをご存知ですか？
壁に何も貼らなくていいので、壁の痛みを気にする必要がゼロになります。
10. DIYで金属プレートを取り付ける
大家さんの許可が取れたなら、専用の接着剤でしっかりと金属プレートを固定するのもアリです。
退去時に剥がす前提なら、ボンドではなく「強力な防水両面テープ」を多めに使うのがコツです。
製品別おすすめ：ダイソー・ニトリ・人気メーカーのまとめ
100均（ダイソー）で買える浴室向けマグネット・吸盤の実力
ダイソーの浴室用補助板は、100円とは思えないほどしっかりしています。
まずは「自分の壁でちゃんと使えるか」を試すための入門編として最適ですよ。
ニトリ・無印などのシート・プレートの特徴
ニトリのプレートは、サイズ展開が豊富でインテリアに馴染みやすいのが特徴です。
無印良品はマグネット製品自体は少ないですが、吸盤やフックの品質が安定しているので、組み合わせて使うのがおすすめです。
購入時のチェックポイント
必ず「耐荷重」と「防サビ加工」があるかを見てください。
せっかく綺麗に収納しても、プレートが錆びて壁に茶色の跡がついてしまったら本末転倒ですからね。
設置・メンテで気をつける注意点と掃除・カビ対策
両面テープ・粘着の経年劣化と壁を傷めない剥がし方
「剥がせる」と書いてあっても、3年、5年と貼りっぱなしにすると、ノリが固着してしまうことがあります。
大掃除のタイミングなどで、半年に一度は状態をチェックし、怪しければ一度剥がして掃除しましょう。
カビ・サビ対策：通気・水切れ・定期清掃のルーティン
マグネットプレートの裏側は、どうしても水が溜まってカビやすくなります。
設置するときは、水がたまらないように「少し隙間を空ける」か「垂直に貼る」のを意識してみてくださいね。
Q&A：よくある疑問
磁石がつかない＝非対応のサイン？
はい、残念ながら壁の裏に鉄板が入っていない証拠です。
でも、今回紹介したプレートなどを使えば、後付けでいくらでも対応できるので安心してください。
大家・管理会社に相談するときの伝え方
「壁を傷つけない、跡が残らない粘着タイプの補助板を貼りたいのですが、よろしいでしょうか？」と具体的に伝えましょう。
ほとんどの場合、笑顔で「いいですよ」と言ってもらえます。
まとめ：賃貸の風呂で快適に使うための実践チェックリスト
最後に、失敗しないためのチェックリストをまとめました。
- 壁の材質を叩いて確認した？
- 貼る場所の水分と汚れはしっかり拭き取った？
- 載せたいものの重さ（耐荷重）を確認した？
まずは、「100均の補助プレート」あたりから試してみるのが、一番リスクが低くておすすめです。
壁に磁石がつかなくても、工夫次第で理想の「浮かせる収納」は作れます。
毎日のお風呂タイムが、今よりもっと掃除しやすく、リラックスできる空間になりますように！ものになりますように！
