仕事のメールで、「あ、これも聞かなきゃ……」と後から気づくこと、ありますよね。
でも、一度送った後にまた質問を送るのって、すごく勇気がいります。
実は私、以前大きなプロジェクトの担当をしていた時に、確認漏れが怖くて一日に5回もバラバラに質問メールを送ってしまい、取引先の担当者さんを呆れさせてしまったことがあるんです。
あの時は「正確にやらなきゃ!」と必死だったのですが、相手からすれば、仕事が細切れに中断されて、たまったもんじゃなかったんですよね。
ついに「一度にまとめていただけませんか?」と少し冷めた返信が来た時の、あの血の気が引くような感覚……今でも忘れられません。
「質問の仕方を間違えると、熱意があっても信頼を失うんだ」と、身に染みて学びました。
今日は、そんな私の失敗から辿り着いた、相手に「お、この人は配慮ができるな」と思わせる「重ねての質問」の極意をお話ししますね。
※状況によっては、何度もやり取りを繰り返すより電話やWeb会議を提案した方がスムーズな場合もあります。
相手の忙しさや関係性に合わせて、言葉の丁寧さを調整してくださいね。
「重ねての質問で恐縮ですが」の意味とニュアンス
一般的な意味:重ねての質問で恐縮ですがとは
この言葉は、文字通り「一度聞いたのに、また聞いてしまって申し訳ない」という気持ちを表すクッション言葉です。
「重ねて」には「繰り返して」という意味があり、相手の手間を増やすことへの謝罪が含まれています。
ビジネスシーンでのニュアンスと印象
上司や取引先に対して使うと、「こちらの確認不足を自覚しています」という謙虚な姿勢が伝わります。
これがあるだけで、唐突に質問を投げつけるよりも、受ける側の心理的ハードルがぐっと下がるんですよね。
「重ねて質問」と「重ねての確認」「質問が多くて申し訳ありません」との違い
「重ねての確認」は、すでに聞いたことの念押しに近いニュアンスです。
一方、「質問が多くて申し訳ありません」は、一度のメールでたくさんの項目を聞く時に使います。
「重ねての質問」は、やり取りが続いている最中や、追加で聞く場面に最も適した言葉ですよ。
敬語・言葉遣いのポイント
「〜ですが」よりも「〜ではございますが」の方がより丁寧ですが、社内なら「ですが」で十分。
大切なのは、「申し訳なさを言葉に乗せること」そのものです。
例文20選:場面別の使い方
ビジネスメール向け例文10選
- 「重ねての質問で恐縮ですが、本件の納期についても伺えますでしょうか。」
- 「先ほどの件に付随して、重ねての質問となり恐縮ですが、予算感をご教示ください。」
- 「ご回答ありがとうございます。重ねての質問で恐縮ですが、一点だけ不明点がございます。」
- 「度々のお願いとなり心苦しいのですが、重ねての質問を失礼いたします。」
- 「資料を拝見しました。重ねての質問で恐縮ですが、3ページ目の詳細を教えてください。」
- 「お忙しい中、重ねての質問となり申し訳ございませんが、何卒ご容赦ください。」
- 「前回の回答に関連して、重ねての質問で恐縮ですが……」
- 「重ねての質問で恐縮ですが、共有いただいたデータの期間について確認させてください。」
- 「何度もお手間を取らせてしまい恐縮です。重ねての質問になりますが……」
- 「確認漏れがあり失礼いたしました。重ねての質問で恐縮ですが……」
上司・目上向け例文5選
- 「部長、先ほどの打ち合わせに関連して、重ねての質問で恐縮ですがお時間をいただけますか。」
- 「ご指導ありがとうございます。重ねての確認を兼ねた質問で恐縮ですが……」
- 「お忙しいところ恐れ入ります。重ねての質問にて失礼いたします。」
- 「理解が及ばず申し訳ございません。重ねての質問で恐縮ですが……」
- 「重ねての質問で恐縮ではございますが、ご判断を仰ぎたく存じます。」
同僚・社内向け例文3選
- 「度々ごめん!重ねての質問なんだけど、例の件どうなったかな?」
- 「何度もごめんなさい。重ねての確認で恐縮だけど、これって○○で合ってる?」
- 「質問が続いて恐縮ですが、もう一点だけ教えてもらえるかな。」
取引先・顧客向け例文2選
- 「貴重なお時間をいただき、重ねての質問となり誠に恐縮ですが……」
- 「ご多忙の折、重ねての質問を差し上げる無作法をお許しください。」
使い方ガイド:シーン別の注意点とマナー
ビジネスメールでの使い方と締めくくりのコツ
追加の質問をするなら、メールの冒頭で「何度もすみません」という姿勢を見せるのがコツ。
そして締めくくりに「お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします」と添えれば完璧です。
会議や口頭での言い換え・配慮ポイント
会話中なら「何度もすみません、もう一点だけよろしいでしょうか」とワンクッション置くのが自然ですね。
相手の表情を見ながら、食い気味にならないように注意しましょう。
納品連絡や返信での注意点
納品物を受け取った直後の質問は、相手に「不備があったのかな?」と不安を与えがちです。
「拝受いたしました」とお礼を言った後に、「内容に関連して、重ねての質問で恐縮ですが」と繋げるとスムーズです。
頻度・何度も使う際の印象管理とマナー
正直に言うと、このフレーズを一日で何度も使うのは避けるべきです。
私のように5回も送るのではなく、「質問事項を箇条書きにして1通にまとめる」のが最高のマナーですよ。
言い換え表現と英語表現
丁寧な言い換えフレーズ集
「度々のご連絡、失礼いたします」「何度もお手間をおかけして申し訳ございません」。
こうしたフレーズも、「重ねての質問」と同様に相手への敬意が伝わります。
カジュアル寄りの表現
「何度もごめんね」「もう一つだけ聞いていい?」など。
親しい仲なら、丁寧すぎて距離を感じさせない程度に崩すのも手です。
英語での表現例と訳し方
フォーマルなら “I apologize for the repeated questions, but…”。
少しカジュアルなら “Sorry for another question, but…”。
英語でも「また聞いてごめんね」というニュアンスは共通しています。
「重ねての確認」との使い分け
「合っていますか?」と聞くなら「確認」。
「どうすればいいですか?」と新しい情報を求めるなら「質問」。
ここを分けるだけで、メールの目的がパッと伝わりやすくなりますよ。
よくある誤用と改善テンプレ
誤用例:失礼に聞こえる書き方とその改善例
「また質問です」「教えてください」だけだと、命令されているように感じる人も。
必ず「恐縮ですが」というクッションを忍ばせてくださいね。
「質問が多くて申し訳ありません」と言いたいときの適切な言い回し
「一度に多数の質問を差し上げ、お手数をおかけいたします」と最初に宣言しましょう。
そうすれば、相手も「よし、腰を据えて答えよう」と準備ができます。
質問に質問で返してしまいがちなケースの対応方法
相手の回答に対して、さらに「それはなぜですか?」と聞くときは要注意。
「ご回答ありがとうございました。その内容を踏まえた上で、重ねての質問となりますが……」と理由を添えると嫌味がありません。
実践テンプレート:ビジネスメール本文&締め例
本文組み立てテンプレ
件名:【追加確認】○○プロジェクトの件につきまして
本文: ○○様
いつも大変お世話になっております。 ○○株式会社の(自分の名前)です。
先ほどは迅速なご回答をいただき、誠にありがとうございました。
内容を拝見し、重ねての質問で恐縮ではございますが、 以下の点についてもご確認いただけますでしょうか。
(ここに質問内容を箇条書き)
締め・締めくくりフレーズ集
「度々のお願いとなり心苦しいのですが、ご教示いただけますと幸いです。」
「お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。」
件名や配信タイミングでの工夫
前のメールに返信する形(Re:)で送るのが、話の流れが分かって一番親切です。
でも、あまりに夜遅くに送るのは、いくら「恐縮ですが」と言っても相手の負担になるので控えましょうね。
まとめとFAQ
使うべきタイミングチェックリスト
- 前のメールで聞き忘れたことがある
- 回答をもらったが、さらに深掘りしたい点が出た
- 相手の返信の直後に、すぐ追加で送らなければならない
今後のコミュニケーション改善ポイント
一番の改善策は、「質問する前に、他に聞くべきことがないか一度深呼吸して考えること」。
私のように、焦って細切れに送らないことが、結局は一番の時短になります。
よくある質問(FAQ)
Q: 「何度も」と「重ねて」どっちがいい? A: メールの文面なら「重ねて」の方が少し知的な印象になりますよ。
即使える短いフレーズまとめ
「度々すみません、一点だけ追加でいいですか?」
この一言をチャットや会話の頭につけるだけで、あなたの「配慮の心」はしっかり伝わります。
仕事をしていると、どうしても完璧にはいかないものです。
でも、「恐縮ですが」という一言を添えられるあなたは、きっと相手の時間を大切に思える素敵なビジネスパーソンだと思います。
かつての私の大失敗も、今では「相手の立場に立つ」ための大切な授業だったんだと思えるようになりました。
皆さんのコミュニケーションが、この言葉ひとつでよりスムーズになることを願っています。


